The New Classicstyle Sweat shirtsORIGINAL SWEAT SHIRTS
LONG SLEEVE
古着の服から特殊技術でポリエステル成分だけを抽出し、もう一度糸から作り直す。
正真正銘「服から服を作る」を実践したリサイクルポリエステルを使ったスウェットが出来上がった。
このようなアイテムを作るのは山で遊ぶ人間として環境を考えての行動という側面はもちろんある。
石油由来の化学繊維の生産によるCO2の排出は地球温暖化の深刻さに拍車をかけている。
しかしこのスウェットの「従来のスウエットらしくない」性格こそ僕は魅力的だと感じている。
ポリ100%なのに綿と見間違う質感、そして吸水速乾性に優れるこのスウェットは
日本の湿度の高い状況下でもオーバーヒートする不快感がなく、夏を除いた3シーズン長い期間手が伸びてしまう。
身幅が広く、着丈が短めのクラシックスタイルをベースとしている。
リブもあえて締めるデザインにしていないので新鮮な風を裾から入ってくる。
洗濯後の乾燥は2時間もすれば乾いてしまう。旅服としてのポテンシャルは相当高いと感じる。
ただ綿のものに似せているわけではない。ただ、リサイクルを謳いたいわけでもない。
このポリエステルだからこその新たな魅力がこのスウェットには、宿っている。
海千山千會 千代田高史
再生ポリエステルはコットン栽培の夢を見るか?
私たちは肌合いの良いコットンを好む。
洗いざらしのTシャツに陽の温もりを感じ、朝のきいたシャツに腕をとおすのは爽快だ。
較べてポリエステルからはそのような感想は聞こえてこない。
ペットボトルのぬるい肌触りが心地良いとは誰も言わない。
けれど近年ポリエステルも進化して、コットンのような質感を持つものが誕生した。
つるりとしたポリエステル糸を、わざとぼそっとしたコットン糸のように紡ぐのだ。
しかも国内で再生されたポリエステルと知ると、
人と地球にやさしいとは言えないコットン栽培を含め、
代替品として積極的に考えるようになった。
ポリエステルは柔らかい。目が詰まっていてもコットンのように硬くならない。
着心地が良いのだ。疎水性で乾きやすい。裏返して洗い、乾燥機はいらない。
海千山千會 立沢木守